こちらは伝えたつもりになっている
新商品を開発したとき、画期的なアイデアを思いついたとき。「これは読んでくれる人も食いついてくれるだろう」と思うことがあります。
勇んで投稿。反応を楽しみにしているのに、見事にスルー。そんなことはよくあります。
そういった場合、投稿する側は意外と傷つくんですよね。
何度か空振りすると、「フォロワー数が少ないからだ」と焦り、フォロワーを増やそうとするなど、別のところに理由を探し始めます。
でも、本当にフォロワー数だけが原因なのでしょうか。

お客様は全部を読んでくれない
お客様は、よほどのファンか身内でもない限り、こちらの記事を最初から最後まで読んでくれるわけではありません。
さらにいえば、読んでもらえたからといって、こちらが意図した通りに理解してもらえるとは限りません。
とくに発信する側が「これはイケる」と盛り上がっているときほど、その熱量だけが先行して、肝心の内容が伝わっていないことがあります。
いわゆる空回りしている状態です。
情報量を増やせば伝わるわけではない
伝わらないと感じると、今度は説明を増やしたくなります。
「あれも書いておこう」「これも説明しないとわからない」と情報を付け足していく。
ところが、説明が丁寧すぎると、見る側は途中で疲れてしまいます。
情報を増やしたことで、かえって一番伝えたかったことが埋もれてしまうこともあります。
「伝える情報を増やすこと」と「伝わること」は、必ずしも同じではありません。

相手の立場からもう一度見る
そこで大切になるのが、相手が何を求めているのかを考えることです。
発信する側が伝えたいことと、受け取る側が知りたいことには、意外とずれがあります。
一生懸命に説明する前に、一度こちら側の熱を冷まして、相手の側から眺めてみる。
何を最初に知りたいのか。どこで興味を持つのか。どこで読むのをやめてしまうのか。
そんな視点を持つだけでも、伝え方はかなり変わってきます。
デザインの仕事は「伝わる形」にすること
デザインの仕事で重要なのは、発信する側の情報を整理して、「伝わる形」にすることだと思います。
発信する側の思いを第三者の立場でいったん受け止め、情報を整理する。
そのうえで、文字がいいのか、写真がいいのか、イラストがいいのか。どんな順番で見せれば伝わりやすいのかを考えます。
ときには、正攻法では伝わりにくいと判断して、少し意外な表現を使うこともあります。
発信する側から少し離れた第三者だからこそ、見えてくるものがあります。
「伝えました」で終わるのではなく、「伝わりました」まで考える。
そこにデザインの役割があるのだと思います。
